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2012年12月 4日 (火)

クルベラブリンカと究極の楽師達@東京キネマ倶楽部はちょっぴりテラローザです~クルベラブリンカ編

さぁて、『クルベラブリンカと究極の楽師達@東京キネマ倶楽部はちょっぴりテラローザです』も後半に入り、クルベラブリンカの出番がやってきた。おとなしく出番を待つ5人。

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先代ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンのカッワーリーに導かれてクルベラブリンカが舞台に上がった。パキスタンではこの宗教音楽を聴きながら昇天するのが至高の幸福とされているらしい。クルベラブリンカもメタルのカッワーリーを目指しているのだ!

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1曲目からいきなり新曲をしかけてきた!「宇宙は滾(たぎ)れ」という曲。

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赤尾和重

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鈴木広美
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山崎浩一
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岡田英之
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泉谷賢

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こんな未発表のキラー・チューンを冒頭に持ってくるとは!Rainbowの初来日の「Kill the King」を思い出すゾ!誰も知らないけど、とにかくカッコいいのだけはわかる!…みたいな。
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クルベラブリンカのこのライブへの意気込みがうかがえるてェもんだ!「たぎれ!たぎれ!」が「Take it, take it!」にも聞こえなくもない。もちろん新曲Take Awayさせていただきます!

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2曲目はファースト・アルバムから「だれも」。

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「誰もいないネバーランド」…へヴィなブギに重い歌詞。クルベラブリンカの魅力爆発だ。3連の曲が最近はほとんどなくなってしまった、とレイブンさんもかつておっしゃっていたが、まるっきり同感。若い人たち、「ブギ」っていうスタイルをもしかしてもう知らないのかもしれないね。

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3曲目は「太陽」。大好き。しっかし、このギター・リフはスゴイ。ディミニッシュ炸裂!

ジャズではディミニッシュ・コードって「パッシング・ディミニッシュ」といってI→I#dim→IIm7みたいにコードの流れをスムーズにするために使われることがほとんどなんだけど、ロックはもうコレ単体でいっちゃうよね。特にメタル系のバンドではこれを多用していることが多い。してみるとですよ、へヴィ・メタルという音楽のひとつの特徴はディミニッシュにあり!と言えるのかもしれない…なんてことを想起させてくれるリフだ。コレって誰が大っぴらに取り込みだしたのかね?

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いっつぁんのベース・ソロ。問答無用にストレートなプレイが気持ちいいぞ!

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そして新曲「Zulu Suit」が続く。これもクルベラブリンカらしい曲だ!

ステージ下手で思いっきり暴れまくった岡田英之。クルベラブリンカにはこの人の音が必要だ。

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緩急自在にクルベラブリンカをプッシュしまくったボンちゃん。
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そして、バラード「砂山」。シャウトしまくるCazはもちろんだが、こうしてジックリと感情をこめて歌い上げていくサマも素晴らしい!

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ギター・ソロを挟んでこれまた新曲「帳(とばり)」。

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本編最後は「業火」だ。

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今日は結局3つの新曲が演奏された。そして、それらの3曲はすべて2月20日に発表される8曲入りの待望のセカンド・アルバムに収録される。

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ニュー・アルバムのタイトルは『KAIZU』。今日演奏された3曲以外もKruberablinka独特のサウンドが詰め込まれていることであろう。楽しみ!
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さらに、そのレコ発も決定している。2月16日(土)大阪あべのROCKTOWN。で、このライブのオープニング・アクトを務めるのが「世界一静かなへヴィ・メタル・バンド、ズンコ

バンドといってもボーカルとギターのデュオなのだが、もだん・ぎたーというギタリストがまたゴイス。フルアコをJMP2204につっこみ、ゴロゴロゴロゴロ、巨岩が転がり落ちてくるよう(『インディ・ジョーンズ』のアレね)なプレイが圧巻だ。是非、このカードの東京公演も実現してもらいたいものだ。

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Kruberablinkaの詳しい情報はコチラ⇒Kruberablinka facebook

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そして、スペシャル・ゲスト、Jillこと岡垣正志がステージに上がった!ここからテラローザ!

荘厳なキーボード・ソロからスタート。

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ギターが三宅庸介(三宅さんの出番はコチラ)にスイッチした。

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曲は「もの言わぬ顔」。三宅さんのソロが鶯谷から谷中、根津、千駄木、上野、下谷、あたりまでこだまする!入谷の鬼子母神さまもビックリだ!

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楽しそう!やっぱり昔の仲間っていいもんだよね~。

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これ、ステージの上です。演奏直後のふたり。いかにいい雰囲気だったかがおわかりでしょ?

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三宅さんからYOUさんにギターが替わる。

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「5」と「1」…「5」と「1」とYOUさんにしきりにサインを出すCaz。後ろでいっつぁんが笑ってる!

これ年齢の話し…。全然ヘッチャラ!Cazさんはマーシャルよりひとつ年上なのね…ってなもん。しかし、歳とロックというものは全く関係なくなったね。「まだやってる」とか「いつまでやる」とか、そんなことまったくロックとは無関係になった。もちろん、体力的な問題は避けられないな…これはしょうがない。今の巷間の音楽を見ていると、間違いなく年配組(チョットごめんなさい、他にい言葉が浮かばなかったの!)の方が器楽演奏の技術ははるかに上だと思うしね。当分抜かされることはない。いいバンドにはいつまでもいつまでも活動してもらいたい。

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曲は「I Will Love You Again」。

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そして、ギターが鈴木広美に戻り「Beware」を演奏。

しかし、岡垣さんの様式美は素晴らしい。本当にこういう分厚いキーボードが入ったバンドがなくなったよな~。イヤ、全くないワケではないのだが、新しい人たちが出てこないような気がする。いいもんですよ。

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そして、最後はクルべラブリンカのファースト・アルバムから「Don't be so Mad」。取っておいたナ~?!コレがやりたかったのか~? スリリングに展開するファ-スト・アルバムのキラー・チューンに観客は大よろこび!

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しかも、岡垣正志を加えたスペシャル・バージョン!

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ツイン・キーボードってののいいもんだ。ゴージャス感満点だよね!

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4時間近くに及ぶ長大イベントとなったが、三者三様、最高のパフォーマンスでひと時も飽きることがないいいコンサートだったな~。カメラ重くてちょっと腰がシンドかったけど…撮影は歳が関係するな…。

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(一部敬称略 2012年10月13日 東京キネマ倶楽部にて撮影) 28