Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« 【イギリス-ロック名所めぐり vol.4】 オックスフォード・サーカス周辺 | メイン | Guitar☆Man #001<後編> »

2013年3月 4日 (月)

Guitar☆Man #001<前編>

過日、リハーサルのようすをレポートしただけで大変な反響があった「Guitar☆Man」。大きな期待が注がれる中、その第1回目が開催された。2回の公演は双方とも多数の立ち見が出るほどの満員で大成功を収めた。

最高の音楽素材、確かな演奏テクニック、いかに多くの人がこうした王道ロックの復活を待ち望んでいるか…と理解して差支えないだろう。

10v

当日展示されたチャリティのサイン入りギター。広規さんのサイン、全部で7画。目立つ~!

このギターはGuitar☆Manによる楽器支援プロジェクト第1弾として、三陸新報(宮城県・気仙沼市)の募集により抽選で選ばれた、気仙沼市にお住まいの高校に後日寄贈された。
20_2

ただ今リハーサル中!

40

デザートもおしゃれにキメてみた。

30_2

さて、ショウは冒頭、短いアニメーションが上映され…

Gm_img_3155

ミューズ(音楽の神)がギターを携えて登場。

Gm_img_3156

これからの演奏に大きな期待を抱く観客の中を優雅に歩む音楽の女神…。

Gm_img_4636

抱えるギターは演奏のの熱狂を示唆する聖火のようにも見えた。(アタシもよー書くわ!)

…とは書いたが、この女性の役回りは「Guitar Angel」というのだそうだ。

Gm_img_4640

そして、ついにギターが北島健二に手渡され…

90_2

…ショウがスタートした!

100_3

タイトルに「#001」とあるようにこのイベントはシリーズで開催される。その記念すべき第1回目の出演者は…

北島健二

110v

土方隆行

120v

難波弘之

130v_2

渡嘉敷祐一

140v

ステージ上手に陣を張るボーカル・チーム、左からMICKEY-TStuartO浦田健志

150_2

そして、このプロジェクトの中心的存在の伊藤広規

160v_2

1曲目はディープ・パープルの「Burn」。

170

永遠に弾きつがれて欲しい、非の打ちどころのない4小節のギター・リフ。

ギター・リフこそロックなのよ!

180v_2

そして、ギター・マンたちはこうしたカッコいいフレーズを弾ける楽器を選んだことを至高の喜びにしているのだ。

190v_3

最高のギター・マンたち。ふたりだからギター・メンだ。

200_2

難波さんもお茶の子さいさいにジョン・ロードのパートを再現!

210v

「バ~~~ン!」 ボーカル陣の絶唱も聴きどころ!

220v

昨年の9月にロンドンで本物のグレン・ヒューズが歌うのを目の前で見てきたけど、本家に負けないド迫力だ!

230v

やはり、いい演奏はリズム隊がしっかりしている。この2人がいれば百人力だ。

広規さんはシャツだってMarshallだ!

240v

イアン・ペイスも楽々こなす渡嘉敷さん!

250v

続いてもディープ・パープルで「Smoke on the Water」。

290

♪ジャッジャッジャ~、ジャッジャッジャジャ~か…。ああ、このフレーズを人生でこれまで何千回聴いたことだろう。しかし、今日はどこか飛び切り新鮮に聴こえる。この2人が弾いてくれているから当然か…。ものスゴイ拍手だ!きっとお客さんも皆そういう感覚があったんじゃないかな?

300

トリッキーでスリリング、そしてロック・テイストあふれる北島さんのプレイはいつの時代も人気の的だ!

320v

このイベントはMarshallがサポートしている。「ギターの魅力を見直そう」的なイベントの趣旨に賛同したからだ。したがってステージにはマーシャル・アンプがお目見えする。

北島さんのマーシャルはVintageModern2466と1960A。残念ながらVintageModernはすでに製造中止になってしまったが、KT66を使用したマイルドなディストーションと中域の張り出た図太いトーンで根強いファンを持っている。

1120v

足元のようす。

1130

味わい深い音色と完成されたメロディ、まったく危なげないソロで聴く者をウットリとさせてくれる土方さんのプレイ。

310v

土方さんはJVM410Hと1960A。プリアンプ搭載のマルチ・エフェクターをつないでJVMのパワー・アンプだけを使用していた。JVMにはPOWER AMP INSERTという機能がついており、パワー・アンプだけを気軽に使えるように設計されている。

でもね、土方さんも普段はVintageModernを愛用しているのよ。

1150v

グルーヴの鬼神、広規さん。どんな曲を演奏しても破格のノリをクリエイトする日本のベース界の屋台骨だ。加えて大のマーシャル・ファンというのもうれしい限り。達郎さんとの仕事もすべて1992 SUPER BASSでこなしてしまう。

330v

今回使用のマーシャルは新しくゲットした1994年製の限定版1992 SUPER BASS。Bキャビネットが縦長の通称「ヘンドリックス・スタック」のベース版。「Barney」というアダ名もある。

1160v

そして昨年6月、とうとうイギリスのマーシャル社まで行ってしまった!マーシャルの本社の入口ホールで社長のジョナサン・エラリー(Jonathan Ellery)とチャリティ・バンダナを持って記念撮影。そういえばこの時、「そうだ!」とジョンが思い出して、わざわざ自分の部屋にこのバンダナを取りに行ってくれたのよ!

S_img_7715
今回、ベースとマーシャルの間につながれたEDENのDIペダル、WTDI。EQやコンプレッサー、エンハンス機能が詰まっている。

1180

実はこのペダル、そのマーシャルに行った時のお土産。向かって右のEDEN担当のルーク・グリーン(Luke Green)がプレゼントしてくれた。工場の近くの古い古いパブ、YE OLDE SWANの前でパチリ。

S_img_7700_4

と話は汐留に戻って…。

ここでもジョン・ロード役を完璧に立ち回る難波さん。

340v

ナント渡嘉敷さん、今回が人生「初パープル」だそうだ。とてもそんな風には見えないスティックさばきだったよね~!

350

ここでガラリと趣を変えて、日本の曲を演奏。

アン・ルイスの「WOMAN」。

360

メドレーで百恵ちゃんの「ロックンロール・ウィドウ」と工藤静香の「黄砂に吹かれて」。

380

その時代の音楽を実際に作り、演奏してきた人たちだけにまったく違和感がない。

370

「ロックンロール・ウィドウ」のようなストレートな8ビートもお手のもの!

390

2人のギター・マンのドライビング・ギターが会場をドンドン盛り上げていく!

410

司会はNACK5の山本昇。山本さんとはSCANDALのコピー・バンド・コンテストなんかで何回かご一緒させているんだ~。短い時間に相手の魅力を引き出してしまうインタビューの達人だ。

430v

ホンワカ~。広規さんのまわりはいつもホンワカしてる~。

440

カメラを向けるとこの通り!サービス精神も満点!

445v

出演者全員が一言ずつ感想を求められた。みなさんさすが!ごあいさつもお上手!

450

「広規は休憩ばっかり!」という厳しいご指摘も一部あったが(会場は大爆笑。ちなみに「莫大小(バクダイショウ)」とはメリヤスのこと)、メンバー全員、「楽しい!」という感想で統一された。

460v

やっぱり演奏している方が楽しくなければ、見ている方は到底楽しめない。その点、これほど演る方、見る方ともに楽しめたライブも珍しかったのでは?<後編>でドンドン紹介していくが、誰もが知っている耳慣れた不滅の名曲の連続に、見ているほうも演奏している ような気分に至ったのではなかろうか?

少なくても私はシャッターを切りながら頭の中でギターを弾いていたよ!

470v

出演者がアイテムを持ち寄り物販コーナーも設置され好評を博していた。

480

※Guitar☆Manの第2回目の公演が3月7日に控えています!

詳しくはコチラ⇒Guitar☆Man公式ウェブサイト

490

<後編>につづく

(一部敬称略 2013年2月10日 汐留Blue Moodにて撮影)