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2013年3月12日 (火)

六弦の心、日本の心…

メロディ、リズム、ハーモニー…「音楽の3大要素」!なんて学校の音楽の授業で習ったけど、やっぱり音楽はメロディだな。

いいリズムがないといいメロディも生きてこないし、ハーモニーでメロディのあり方がいかようにも変わってくるので、もちろんメロディ以外の要素もとても重要であることは論を俟たない。

でも、メロディというものは、人間で例えると「第一印象」みたいなもので、とりあえず清潔にしておくとか、少しでもおしゃれしておかないとまず人様の心をつかむのは難しいでしょう。

「付き合ってみると、あいつスゲエ性格がよくてサ…」という人間の根幹をなすのがリズム。「しかも、あいつ絵もウマイし、暗算もスゴイし、酸辛湯麺作らせたらプロ並みでやんの!」とその人が持つ特技のようなのがハーモニーだったりするような気がするんだよね。

でも、やっぱりその人が持っている印象というか、雰囲気というか、ま、率直に言って「見てくれ」がよくないと、その人の性格や特技がわかるほどは緊密になれないってこと。

だから、メロディは大切なのだ。

それに、気分がいい時、何か作業をしている時、口ずさむのはメロディだよね。まさか、「♪チーチッキ、チーチッキ」とリズムパターンを口にする人はかなりまれだと思うし、ひとりじゃどうあがいてもハーモニーは作れない。

だから、メロディは楽しいのだ。

さて、最近我々はいいメロディに飢えていると思うんですよ。テレビをつければどこを切っても同じようなメロディに歌詞。CMに使われている曲もいつも同じ。よくもマァあれだけ人と同じことができるよナァ~と思うよね。ちょっと前の車のCMでジミの「Cross Town Traffic」が使われているのが妙に新鮮だったっけ。

ま、CMの音楽に関しては「商品を売らんかな」で音楽を選んでいるのだろうから、少なくともクセナキスやソニー・シャーロックやアンソニー・ブラクストンあたりは使えないだろうけどね…。でも、そのうちシャッグスあたりは登場しそうな感じがするな…。食べ物のCMに使われたら面白いな。

以上でオープニング・トークおしまい!

そんないいメロディに飢えた我々に最適なプレゼントが『六弦心』のCDだった。人気ギタリストがオリジナルのアレンジで童謡を奏でるという企画だ。もちろんギター・インスト。

下がそのCDのvol.1。

「いいメロディは国境を越え聴衆の琴線に触れるであろう」という企画も的を得、世界51か国で配信されたそうだ。

山本恭司さんを中心に11曲が10組のギタリストによって演奏され、我がマーシャル陣からは石原SHARA慎一郎と原田喧太が参加した。

SHARAさんは♪春のうららの~、の「花」を、そして喧ちゃんは「夕焼け小焼け」を演奏。どちらも2人の個性がにじみ出た素晴らしい演奏だ。

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こうした誰でも知っているメロディを料理するというのは実に大変なことだと思うね。しかも、たいていこの手の曲は「歌謡一部形式」といって「トロイメライ」のようにメロディがひとつしか出てこないサビのない作品が多く、展開のさせ方も難しい。しかも、それぞれの尺が4小節とか8小節と極端に短いのも頭痛のタネのハズだ。

さらに、ギターの魅力を前面に押し出さなければ意味がないし、かといって弾きまくったところで曲の良さが出てくるとも思えない。さりとて、メロディをただなぞったところでどうしようもない…。

そうしたことを考慮すると、ギタリストだけの力量では追いつかない、音楽家としてのスケールの大きな実力が問われる企画だと思う。逆に言えば、この『六弦心』に参加すること自体が名ギタリストとしての証となるのではなかろうか?

そして、vol.1の発売から約1年、恭司さんをプロデューサー(もちろん演奏も!)に迎え、前作と同じく10組のギタリストが11の名作に挑んだ。

今回マーシャル・ファミリーから参加したのはルーク篁、そして、大抜擢のD_DriveのSeijiとYuki!よかったね~!

ルークさんは「七つの子」、SeijiさんとYukiちゃんは「どこかで春が」を取り上げている。

発売は2013年3月20日。

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さて、その発売に先立って、代官山の「蔦屋書店」にて『六弦心vol.2展』が開催されているのでここでご案内させていただく。

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会場は2階の音楽関連のフロア。

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エスカレーターを上がると『Vol.2』に参加したギタリストたちのポスターがズラリと並ぶ。お、あのYukiちゃんのポスターは見覚えがあるね~!

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その反対側ににはSeijiさんやルークさんのポスターが…。SeijiさんとYukiちゃんのポスターはD_Driveの初の東京でのワンマンの時のショットだね。

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もちろんCDも陳列。

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さらに参加ギタリストの詳しいプロフィールが展示され…、

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所有するギターも目の当たりにすることができる。

これは恭司さんモデルだね。

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こちらはSeijiさん(左)とYukiちゃんのギター。

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こちらは先日、某社のピックアップの特集本の制作時、すべての試奏をDSL100Hでこなしてくれた菰口雄矢さんのギター。(この本についてはまた別の機会に紹介さしてくださいまし)

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じ~っくり聴いてください。そして、しみじみ味わてください。この美しい言葉と美しい旋律を持っている国に生まれてきた喜びをかみしめようではありませんか!もちろんギター好きという品のいい趣味を持ち合わせていることもね!

『六弦心vol.2』の詳しい情報はコチラ⇒六弦心Official Website

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